RACOON NEWS
2021.12.13
調乳ってなに?
三田理化工業ってどういう会社?と聞かれるときに、一例として「調乳機器」の製造販売をしている会社、と答えますが、それだけを伝えて理解頂ける方はほとんどいません。
ですので、今回は少しでも多くの方に知っていただけるよう、調乳についてご紹介させていただきます。
“調乳とは、粉ミルクを湯で溶いて、乳児の飲用に適した状態の人工乳をつくること。”
引用:goo辞書: 調乳(ちょうにゅう) の意味
乳児がいらっしゃるご家庭では当たり前に行われている、粉ミルクを作ることを「調乳」と言います。では、調乳機器とはなんでしょうか。
ご家庭でもミルクをつくるのは一苦労です。お湯を沸かして、適量の粉ミルクを投入し、適量のお湯を入れて混ぜる。人肌まで冷ました上で、赤ちゃんに飲ませる。
飲んだ後も哺乳瓶や乳首を洗って、消毒して次のミルクの時間に備えておく。
病院には様々な乳児がいますが、その中には母乳を飲ませたくても飲めない乳児がいます。その乳児のために、病院ではこの調乳作業を毎日大量に行っています。
数十人の乳児一人ひとりにミルクをその都度作っていてはとても間に合わないので、大きい病院では一括でミルクを作っています。その時には、WHO(国際保健機構)が定めた調乳ガイドラインに基づいて衛生的、かつ安全に行う必要があります。
調乳機器とは、その一括調乳業務を衛生的、かつ効率的に行うことができる機器のことを言います。
三田理化工業は、1970年代に国内で初めてとなる一括調乳機器を開発し、それまで看護師さんが手作業で行っていた調乳業務を機器で一括に行えるよう革新しました。
調乳という、ミルクを提供することが当たり前にできる、それを実現し続けるために三田理化工業は現在も調乳機器を日々作り続けています。
次回は、一括調乳を行う際に参考とされている、調乳ガイドラインについてご紹介します。