
RACOON NEWS
2025.03.11
調乳の安全性を高める二つの方法:無菌操作法と終末殺菌法
赤ちゃんにとって、ミルクは成長に欠かせない大切な栄養源。そのため、安全なミルク作りは育児における最優先事項ですよね。
ミルク作りにおける衛生管理の方法は、大きく分けて「無菌操作法」と「終末殺菌法」の二つがあります。
今回は、それぞれの方法の特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
菌をシャットアウト!無菌操作法
無菌操作法とは、調乳の過程で菌が混入しないように、徹底した衛生管理を行う方法です。
◆具体的な方法
・手を清潔に洗う
・調乳に使用する器具を消毒する
・清潔な環境で調乳を行う
・調乳後は速やかにミルクを冷蔵保存する
◆懸念点
・操作者の技術や意識に左右される
→だからこそ調乳ガイドラインでは、病院などの医療機関で調乳を行う場合は手順を文書化し、その通りに実行されているかモニターするよう定めています。
熱処理で菌を撃退!終末殺菌法
終末殺菌法とは、調乳後に低温殺菌を行うことで、ミルクに混入した細菌を減少させる方法です。
◆具体的な方法
調乳後、ミルクを加熱する。
これは、無菌操作法に比べて、高い殺菌効果が期待でき、操作者の技術や意識に左右されにくい。
◆懸念点
ミルクの風味や栄養価が変化する可能性がある
加熱に時間がかかる
どちらの方法が良いの?
無菌操作法と終末殺菌法、どちらが良いか迷う方もいるかもしれません。
そして、必ずしもどちらか一方でよいわけではありません。菌だけでなく、異物の観点でいえば終末殺菌だからそれまでの工程は不衛生な環境で調乳してもよい、というわけではありません。無菌操作と終末殺菌、両方の考え方が必要です。
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、状況に合わせて適切な方法を選択することが大切です。
三田理化工業では、無菌操作法、終末殺菌法どちらの調乳方法にも適した機器をご紹介しています。
迷われたら、ぜひご相談ください。
今回は、調乳における衛生管理の二つの方法、無菌操作法と終末殺菌法について紹介しました。
今後も、三田理化Timesでは調乳について発信していきます。